第3回 ニソコンVR開催
メタバース(VR空間)で行う仮想二足歩行ロボット格闘技大会「ニソコンVR」の第3回大会が、8月20日(土)に開催されました。
今回はなんと、バーチャルマーケット2022 Summer公式とのコラボ企画。
世界最大のメタバースにおけるロボコンが実現しました!
さらに、ROBO-ONE(公式)の認定権を獲得!
ニソコンVR優勝者には、9月に開催するROBO-ONEの本選出場権(認定権)が授与されました。
大会の様子
当日の大会のダイジェストの動画はこちらで、視聴出来ます。
ニソコンVRの楽しみ方
ニソコンVRで遊ぶには、デスクトップ、もしくはPC用VR機器が必要です。
まずはVRChatにログインする必要があります。
VRChatのアカウント作成、VRChatのログイン方法、バーチャルマーケットへの来場方法に関しては、バーチャルマーケットのwebサイトにて説明がありますので、下記のリンクをご覧ください。
バーチャルマーケットは、まだまだ続きます!
ワールドに試遊台がありますので、VketPlaza -CyberMode- VIVID PARK にて、お待ちしております。
練習ワールド
大会当日まで、会場と同じ競技システムで、バトルの練習が可能です。
是非、腕を磨いてください。君の挑戦を待つ!
ニソコンVR練習室
https://vrchat.com/home/world/wrld_e786e300-134d-47db-abb9-1958cd92f606
大会リザルト
大会の結果は下記の通りとなりました。
優勝:FUJISAKI-Aoi (立命館大学ロボット技術研究会)
2位:tabler3
3位:HOLY-PONG /ROBO-ONE出場経験者
優勝した、FUJISAKI-Aoiさんには、9月のROBO-ONE認定権が授与されました。
また、その他、多数の商品が、スポンサー様より授与されました。
決勝トーナメントの様子
ゆきんこさんの実況とTOBBYさんの解説による、決勝トーナメントのVket公式配信動画はこちらになります。
ニソコンVRとは (大会開催のきっかけ)
「ニソコンVR」は、VRホビーロボット集会のメンバー、バンボー(Bambo)氏の開発したVRロボットシミュレーター「Yenda(読み:イェンダ)」を用いた、メタバースで開催する仮想二足歩行ロボットの格闘技大会です。
名前の由来である、「ニソコン」は、ROBO-ONEの派生イベントとして、2009年から実際にリアルで年2回のペースで開催されてきた二足歩行ロボットの格闘技大会です。
そして、昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の蔓延に伴い、ロボットコンテスト等のイベントも制限されている背景があり、大会の中止が相次ぐなか、参加者の有志で「コロナ禍で開催できないロボットコンテストを、なんとかメタバースで再開させよう」という志で作り上げたのが、VRChat上で開催する、「ニソコンVR」なのです。
2021年末に開催した第2回大会では、バーチャルマーケット2021の会場(リッチゴールド/Poppin’ Jump )にて、バトルリングを一般参加ブースとして出展し、バーチャルマーケットの会場内で大会を実施しました。
現在では、
・遠隔の人でも気軽に参加できるロボット大会を開催する
・多くの人に二足歩行ロボットコンテストについて知ってもらう
を目的に、システムのアップデートと大会の定期開催を目指しており、今回、第3回大会は、バーチャルマーケット 2022 Summer の公式コラボイベントとして開催させてもらえることになりました。
Yendaを搭載したワールドは大会期間外も開放して、どなたでもいつでもロボットを動かせるようになっています。
現実では物理的な故障が心配なロボットも、VR上では故障を気にせず動かすことができますので、お気軽に遊んでみてください。
過去大会の記録
大会名「ニソコン」「ニソコンVR」は、漫画家 神矢みのる先生の「アクト・オン!」に登場する大会名が由来になっています。「ニソコンVR」の開催にあたっては、神矢みのる先生に許諾をいただきました。
VRホビーロボット集会とは?
garugaki氏(主催)の呼びかけにより、2020年10月より活動を開始した、ホビーロボット愛好家のVRChat内における集会(コミュニティ)の名称です。
月末土曜日の夜に集まり、情報交換のために集会を開き、それと併せて、不定期で忘年会や新年会などを開催しています。幅広く、モノづくり全般に興味がある人を対象とした、情報交換の場になっています。
この集会は、当初、二足歩行ロボット格闘技大会「ROBO-ONE」の参加者がコミュニティを作ったこともあり、長年ロボットを製作している玄人から、学生さん、VRChatで新しくロボットに興味を持った新規ユーザーが参加してくれています。
自作ロボットの3D CADのデータをVRChat用にコンバートして、アバターとして集会にもってくるメンバーが多いのもこの集会の特徴です。
是非、お気軽に遊びに来ませんか?
集会開催のアナウンスは、@nisoconVRのTwitterをご覧ください。
どっちが実機?どっちがアバター?
メタバースでのロボコン、それを支えるVR技術「Yenda」
メタバースで、仮想二足歩行ロボットの格闘技大会を開催するにあたって、二足歩行ロボットの動きをシミュレーションするためのシステムとして、バンボー(Bambo)氏により開発されたのが、VRロボットシミュレーター「Yenda(読み:イェンダ)」です。
Yendaとは、チェワ語(東アフリカ マラウイの国語)で”歩く”という意味になります。
Yendaは、実際に市販されているホビーロボット実機の制御システムと同等のものをVRChatに移植したシステムになります。
仮想二足歩行ロボットの動作(モーション)に関して、VRChatの基幹システムであるUnityの「アニメーション」と呼ばれる仕組みを使わず、ロボット実機で使っているモーションファイルをUdon(※)に変換するシステムを開発し、ロボットの動きを制御しています。
この技術により、VRChatの物理シミュレーション空間内で、現実のホビーロボットと同じように、ロボットモデルをリアルタイムで制御できます。
また、メタバース空間で、ロボットコントローラー実機の操作のに近い操縦が出来るロボット遠隔操作の仕組みも作りました。
これにより、ロボット操作中は、一時的にVR機器のコントローラーで直接ロボットを操縦できます。まるで実際の二足歩行ロボットを操縦したときに近い体験が可能になりました。
ロボットTVゲームとロボットシミュレーターの大きな違いとして、ロボットシミュレーターは物理演算により実世界のロボットの動きを再現させているところにあります。
これはゲームではなく、あくまでもメタバースでの、「ロボットコンテスト」なのです。
※ UdonとはVRChatに用いられるプログラム言語です
第3回 ニソコンVR 実行委員会
- チームリーダー: garugaki
- Udonギミック制作: バンボー(Bambo)、micchy(みっちー)
- 会場モデリング: S-Thurk
- オブジェクトモデリング: sisaku1、R-BlueVR
- ウェブサイト制作: micchy(みっちー)
- ポスター制作: micchy(みっちー)、S-Thurk、Ninagw123
- Twitter運営: garugaki
- ロボットモデル提供: PONDA_VR、takayan660(たかやん、pukutai、micchy(みっちー)、バンボー(Bambo)、garugaki、Ninagw123、S-Thurk、sisaku1、Nabe_1991、華姉りあん、R-BlueVR
- インストカード制作: Ninagw123
- レフェリー: garugaki、pukutai
- デザイン監修: Ninagw123